糖尿病は、軽いうちはほとんど症状がありません。尿糖排泄閾値(にょうとうはいせついきち)を超える高血糖が持続すると「尿が多く出る」「のどが渇く」「水・お茶・ジュースなどの水分を多く飲みたくなる」「だるい」「痩せてくる」などの症状が出てきます。さらに進行すると、糖質代謝だけでなく、たんぱく質や脂肪、水やミネラルの代謝にも異常をきたしてきます。
インスリン不足で糖質の利用ができなくなると、エネルギー源として脂肪が使われるようになります。脂肪が代謝されると、副産物として血中にケトン体というものがたまってきます。これが血液を酸性に傾け(この状態をケトアシドーシスという)、強い全身のだるさ、脱力感、吐き気などの症状が出てきます。
病気がさらに続くと、意識がなくなる糖尿病性昏睡におちいり、死亡する場合もあります。
血糖のコントロールが悪いまま10年ほど経つと、たいていの場合、毛細血管や細小血管という細かい血管に糖尿病特有の変化が現れてきます。目にくるのが、糖尿病性網膜症、腎臓にくるのが糖尿病性腎症、そして神経栄養血管がおかされると、糖尿病性神経障害がおこってきます。