加齢現象としてもおこってくる、太い大血管の動脈硬化が、糖尿病のコントロールが悪いと、年齢より早く出現・進行してきて、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、下肢の壊疽などの原因となります。白内障のような、加齢によって起こってくるものも糖尿病では早期に現れてきます。
感染症に対する抵抗力も低下し、腎盂炎や膀胱炎などの尿路感染症、気管支炎や肺炎、肺結核などの呼吸器感染症、みずむしのような、真菌感染症などもおこりやすくなります。
今日では、医学の進歩により、糖尿病そのもので死亡することはほとんどなくなった、といってもよいほどですが、視力障害、病毒症、心筋梗塞、脳卒中、神経障害などの合併症による死亡や障害を考えると、糖尿病による健康障害はけっして少ないものではありません。
しかしながら、ありがたいことに、早期発見で、適切な治療(食事・運動・薬物)によるようこうな血糖コントロール状態を維持すればこれらの合併症が予防され、健康な人と同じような生活を送ることができるのです。